遺品整理の費用相場はいくら?内訳と目安をわかりやすく

遺品整理(いひんせいり)にかかる費用の目安と、その内訳を整理しました。相場は8万円 〜 60万円です。何にいくらかかるのかを把握してから検討を始めるための記事です。

遺品整理の基本情報

分類 終活
読み方 いひんせいり
費用の目安 8万円 〜 60万円
時期・タイミング 四十九日後が目安
含まれるもの 作業費、処分費、供養費

費用の目安

遺品整理の費用は8万円 〜 60万円が目安です。下限と上限で520,000円の開きがあります。この差は主に、依頼先や地域の慣習によって生じます。

この金額に含まれるのは作業費、処分費、供養費です。見積書を受け取ったら、これらが含まれているかを一項目ずつ確認してください。含まれていない項目は追加費用になります。

同じ分類のなかでの位置づけ

終活に分類される7項目を費用の中央値で並べると、遺品整理は5番目に位置します。もっとも費用を抑えられるのはエンディングノート(0円 〜 3,000円)、もっとも高額になるのは死後事務委任契約(30万円 〜 100万円)です。予算から逆算して選択肢を絞る場合の参考にしてください。

特徴

故人の持ち物を整理・処分すること。間取りと物量によって費用が大きく変わります。

遺品整理で注意したいこと

相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

予算別に見た目安

遺品整理の費用は8万円 〜 60万円と幅があります。予算をどこに置くかで選べる内容が変わるため、3つの水準に分けて整理します。

予算の水準 金額 内容の目安
下限に近い予算 8万円 内容を最小限に絞って組んだ場合の金額です
標準的な予算 34万円 一般的に選ばれる構成での金額です
上限に近い予算 60万円 内容を充実させた場合の金額です

予算を8万円より下に抑えたい場合、同じ終活のなかではエンディングノート(0円 〜 3,000円)、自筆証書遺言(0円 〜 5万円)が候補になります。

逆に60万円以上をかけられる場合は、死後事務委任契約(30万円 〜 100万円)も選択肢に入ります。

金額だけで決めず、その予算で何が含まれるのかを見積書で確認してください。同じ金額でも、含まれる項目は事業者によって異なります。

費用に幅が出る理由

遺品整理の費用は、下限と上限で約7.5倍、金額にして520,000円の差があります。同じ名前の項目でもこれだけ変わるのは、次の要素が金額を動かすためです。

  • 専門家に依頼するかどうか
  • 対象となる財産の種類と量
  • 公正証書にするかどうか
  • 保管の方法
  • 見直しの頻度

見積もりを比べるときは、総額だけを見ても判断できません。上の要素それぞれについてどの水準で見積もられているのかを確認すると、金額差の理由がわかります。

見積書で確認する項目

遺品整理の費用に含まれるのは作業費、処分費、供養費です。見積書を受け取ったら、次の項目が入っているか、それぞれ数量と単価が明記されているかを確認してください。

確認する項目 見るポイント
作業費 数量と単価が書かれているか。「一式」表記だけになっていないか
処分費 数量と単価が書かれているか。「一式」表記だけになっていないか
供養費 数量と単価が書かれているか。「一式」表記だけになっていないか

「一式」とまとめられている項目は、後から内容を確認できません。金額の大きい項目ほど内訳を出してもらってください。追加費用が発生する条件も、契約前に書面で確認しておくと安心です。

終活の費用を一覧で比べる

終活に分類される7項目を、費用の安い順に並べました。遺品整理との差額もあわせて示します。

項目 費用の目安 遺品整理との差
エンディングノート 0円 〜 3,000円 -338,500円
自筆証書遺言 0円 〜 5万円 -315,000円
公正証書遺言 5万円 〜 20万円 -215,000円
生前整理 5万円 〜 50万円 -65,000円
遺品整理 8万円 〜 60万円
互助会 20万円 〜 50万円 +10,000円
死後事務委任契約 30万円 〜 100万円 +310,000円

差額の大きい項目に切り替えると総額は大きく変わります。ただし内容も変わるため、金額だけでなく何が含まれるのかをあわせて比べてください。

支払いのしかた

専門家への報酬は着手時と完了時に分けて支払うのが一般的です。契約前に総額と、追加費用が発生する条件を書面で確認してください。

公的な給付と税の扱い

終活の各手続きに公的な給付はありません。ただし自筆証書遺言書保管制度(法務局)は1件3,900円で利用でき、紛失や改ざんのリスクを避けられます。

費用を抑える方法

遺品整理は8万円 〜 60万円と幅があります。上限と下限の差は520,000円。この差を埋める余地がどこにあるのかを、具体的に見ていきます。

まず無料のツールから始める

自治体が配布するエンディングノートや、市販の書き込み式ノートで十分に始められます。

自筆証書遺言書保管制度を使う

法務局で1件3,900円。公正証書遺言より費用を抑えつつ、紛失と改ざんのリスクを避けられます。

依頼する範囲を絞る

財産目録の作成だけ、遺言の文案確認だけ、といった部分的な依頼ができます。

自治体の終活支援を確認する

無料または低額の支援制度を設けている自治体があります。

すべてを実行する必要はありません。事情に合うものから取り入れてください。削れないところを無理に削ると、あとで後悔することになります。

地域や条件で変わるところ

自治体によっては、身寄りのない方向けの終活支援事業や、緊急連絡先の登録制度を設けています。無料または低額で利用できるものがあるため、お住まいの市区町村に確認してみてください。

このページに載せている8万円 〜 60万円という金額も、全国の平均的な水準を示したものです。お住まいの地域では上下することを前提に見てください。

金額が近い他分類の項目

遺品整理と費用の水準が近い項目を、ほかの分類から拾いました。全体のなかでの位置づけを掴む参考にしてください。

項目 分類 費用の目安
お布施 マナー 15万円 〜 50万円
一日葬 葬儀の形式 30万円 〜 60万円
樹木葬 お墓・納骨 10万円 〜 80万円
直葬・火葬式 葬儀の形式 10万円 〜 30万円

遺品整理でよく出る質問

遺品整理の費用はいくらくらいですか?

8万円 〜 60万円が目安です。この金額には作業費、処分費、供養費が含まれるのが一般的です。地域・時期・依頼先によって幅があります。

遺品整理はいつ行いますか?

四十九日後が目安が目安です。相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

遺品整理で気をつけることは何ですか?

相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

終活のなかでは費用は高いほうですか?

終活に分類される7項目を費用の中央値で並べると、遺品整理は5番目です。もっとも安いのはエンディングノート(0円 〜 3,000円)、もっとも高いのは死後事務委任契約(30万円 〜 100万円)です。

遺品整理のまとめ

  • 費用の目安は8万円 〜 60万円
  • 時期は四十九日後が目安

最後にもう一度。相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

終活の関連項目

遺品整理について実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、遺品整理に関係するものを5件取り上げて、このページのデータで答えます。

遺品整理にはいくらかかりますか?

遺品整理の目安は8万円〜60万円です。含まれるのは作業費、処分費、供養費です。

同じ「終活」に分類している7項目のなかでは、金額の水準で5番目にあたります。下限と上限で7.5倍の開きがあります。選び方で総額が動くということなので、何を選ぶと上がるのかを先に確認してください。

遺品整理とエンディングノートはどう違いますか?

同じ「終活」に分類される2つを並べます。

遺品整理 エンディングノート
費用の目安 8万円〜60万円 0円〜3,000円
時期 四十九日後が目安 随時
内容 作業費、処分費、供養費 ノート代
注意点 相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。 法的効力がないため、財産の分け方を確実にしたい場合は遺言書が必要です。

故人の持ち物を整理・処分すること。間取りと物量によって費用が大きく変わります。いっぽうエンディングノートは、希望する葬儀の形式や資産、連絡先などを書き残すノート。法的な効力はありません。

遺品整理にいくらかかりますか?

遺品整理の費用の目安は8万円〜60万円です。内訳は作業費、処分費、供養費です。

費用は物量と間取りで大きく動きます。見積もりは必ず現地を見てもらったうえで取り、追加料金が出る条件を確認してください。相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

遺品整理はいつのことですか?

遺品整理の時期は四十九日後が目安です。故人の持ち物を整理・処分すること。間取りと物量によって費用が大きく変わります。

判断力があるうちに作っておくことに意味があります。内容はあとから書き換えられるため、早すぎるということはありません。

遺品整理で気をつけることは何ですか?

相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

故人の持ち物を整理・処分すること。間取りと物量によって費用が大きく変わります。書き方や様式に不備があると効力が認められないことがあります。判断に迷うときは、弁護士・司法書士・行政書士のいずれかに確認してください。

費用の目安(中央)で見た遺品整理の位置

性質の違うものを並べても意味がないため、同じ分類のなかで比べます。費用の目安(中央)が分かっている7項目を小さい順に並べると、遺品整理(8万円〜60万円)は下から5番目、全体の57%の位置にあります。中央値は27.5万円、いちばん小さいものが1,500円、いちばん大きいものが65万円です。

水準 費用の目安(中央) 該当
もっとも小さい 1,500円 エンディングノート
下から4分の1 2.5万円
中央値 27.5万円
遺品整理 34万円 全体の57%の位置
上から4分の1 35万円
もっとも大きい 65万円 死後事務委任契約

中間の帯に入ります。この帯は標準的な帯です。選び方と人数の見込みで総額が動くため、内訳を項目で確認してください。

費用の目安(中央)がすぐ隣にあるのは生前整理(5万円〜50万円)と互助会(20万円〜50万円)です。迷ったときはこの2つと並べると差が見えます。

遺品整理を決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
総額でいくらか 遺品整理の目安は8万円〜60万円です。含まれるのは作業費、処分費、供養費です。別途かかるものがないかを確認してください。
地域と家の慣習 作法や金額の目安は地域と家によって違います。身近な年長者か、依頼する事業者に確認してください。
保管場所を伝えたか いちばん多い失敗は、存在を誰にも伝えていないことです。誰に、どこにあると伝えるかまで決めてください。
時期 遺品整理の時期は四十九日後が目安です。遠方の親族の移動と、式場・寺院の予定が制約になります。
注意点 相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

遺品整理で気をつけたいところと、その避け方

費用の総額を確認しないまま進める

遺品整理は8万円〜60万円が目安ですが、表示されている金額に含まれない項目があります。あとから請求されて初めて総額が分かる、という進み方になりがちです。

避け方:「これ以外にかかるものはありますか」と口頭で確認し、総額を一枚の書面にまとめてもらってください。

書いたことを誰にも伝えていない

もっとも多い失敗です。存在を知られていなければ、手続きが全部終わったあとに見つかることになります。

避け方:誰に、どこにあると伝えるかまで決めてください。保管制度を使う方法もあります。

地域や家の慣習を確認しない

作法や金額の目安は、地域と家によって違います。一般論だけで決めると、親族から指摘を受けることがあります。

避け方:身近な年長者に一度確認してください。前例があれば、それに合わせるのがもっとも波風が立ちません。

終活の7項目を1枚の表で見る

遺品整理を含む終活の全7項目を、費用の目安・時期・含まれるもの・注意点で並べました。費用の目安の小さい順です。横並びにすると、遺品整理がどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

費用の目安 時期 含まれるもの 注意点
エンディングノート 0円〜3,000円 随時 ノート代 法的効力がないため、財産の分け方を確実にしたい場合は
自筆証書遺言 0円〜5万円 随時 法務局保管手数料3900円 財産目録以外はすべて手書きが必要です。法務局保管制度
公正証書遺言 5万円〜20万円 随時 公証人手数料、証人日当、専門家報酬 証人2名が必要です。推定相続人やその配偶者は証人にな
生前整理 5万円〜50万円 随時 作業費、処分費、買取(相殺) 業者に依頼する場合、一般廃棄物収集運搬の許可を持つ事
遺品整理 8万円〜60万円 四十九日後が目安 作業費、処分費、供養費 相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認
互助会 20万円〜50万円 随時 月々の掛け金 積立金だけでは葬儀費用の全額を賄えないことがほとんど
死後事務委任契約 30万円〜100万円 随時 契約報酬、預託金 預託金の管理方法と、受任者が先に亡くなった場合の取り

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。遺品整理の行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

数字で見た遺品整理の位置

費用の目安が分かっている57項目を並べて、遺品整理がどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。

見るもの 意味
遺品整理の費用の目安 34万円 比べる基準になる数字
全体の平均 51.0万円 極端な値に引っ張られる
全体の中央値 10万円 実感に近いのはこちら
下から4分の1 4万円 これ以下なら軽い部類
上から4分の1 50万円 これ以上なら重い部類
上位1割の入口 85万円 ここから先は例外的
散らばり(標準偏差) 154.1万円 平均からどれだけ離れるのが普通か

遺品整理は下から39番目(全体の67%)です。平均との差は17.0万円で、散らばり1つ分を下回っています(-0.11)。全体の真ん中あたりで、標準的な水準です。

平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均51.0万円に対して中央値10万円で、平均のほうが高く出ています。一部の大きな値に引っ張られているので、平均を目安にすると実際より高く見積もることになります。

遺品整理と水準が近い項目

分類をまたいで、費用の目安が遺品整理(8万円〜60万円)に近い項目を集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。

項目 分類 費用の目安 特徴
互助会 終活 20万円〜50万円 毎月一定額を積み立て、葬儀の際に割引を受けられる仕組みです。
お布施 マナー 15万円〜50万円 読経や戒名に対して僧侶へ渡す謝礼。葬儀一式(通夜・告別式・初七日)でのおおよその目安です…
生前整理 終活 5万円〜50万円 存命のうちに持ち物や資産を整理すること。遺族の負担を減らす目的で行われます。
一日葬 葬儀の形式 30万円〜60万円 通夜を省略し、告別式と火葬を一日で行う形式。高齢の参列者の負担を減らせます。
樹木葬 お墓・納骨 10万円〜80万円 墓石の代わりに樹木を墓標とする形式。継承を前提としない永代供養型が主流です。
相続税の申告 手続き 0円〜100万円 基礎控除(3000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合に申告が必要です。

同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。互助会と遺品整理は数字の上では近くても、同じ分類のなかでの違いになります。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。

遺品整理より軽いもの・重いもの

遺品整理を真ん中に置いて、費用の目安が前後にある項目を並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。

遺品整理より軽い5項目

項目 分類 費用の目安 遺品整理との差
お布施 マナー 15万円〜50万円 −1.5万円
生前整理 終活 5万円〜50万円 −6.5万円
直葬・火葬式 葬儀の形式 10万円〜30万円 −14万円
散骨(海洋葬) お墓・納骨 5万円〜30万円 −16.5万円
合祀墓 お墓・納骨 3万円〜30万円 −17.5万円

遺品整理より重い5項目

項目 分類 費用の目安 遺品整理との差
互助会 終活 20万円〜50万円 +1万円
一日葬 葬儀の形式 30万円〜60万円 +11万円
樹木葬 お墓・納骨 10万円〜80万円 +11万円
相続税の申告 手続き 0円〜100万円 +16万円
永代供養墓 お墓・納骨 10万円〜100万円 +21万円

ひとつ隣に動かすと、費用の目安は下側で−1.5万円、上側で+1万円動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。

分類ごとの水準と、終活の位置

このサイトで扱っている7分類を、費用の目安の中央値で並べました。遺品整理が属する終活は3番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。

分類 項目数 いちばん低い 中央 いちばん高い
葬儀の形式 10 4.8万円 85万円 1150万円
お墓・納骨 9 10.5万円 55万円 250万円
終活 7 1,500円 27.5万円 65万円
手続き 12 5万円 12.5万円 50万円
儀式・法要 12 5,000円 8万円 10万円
マナー 10 2,750円 5万円 55万円
香典・返礼 11 1,000円 2万円 6.5万円

分類ごとに水準が違うのは、形式・儀式・お墓・香典・手続きでは、そもそも費用の性質が違うためです。一度きりのものと、毎年かかるものが混ざっています。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。

遺品整理のデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

費用の目安:8万円〜60万円

下限と上限で7.5倍の開きがあります。この幅は、選ぶ内容と人数で動く部分です。表示されている金額に含まれないものがないかを、必ず書面で確認してください。

時期:四十九日後が目安

四十九日後が目安です。日程は、親族が集まれるか・施設や寺院の予定・手配にかかる日数の3つで決まります。

含まれるもの:作業費、処分費、供養費

ここに書かれていないものは別料金です。見積書では「プラン料金」と「別途必要なもの」が分かれているので、総額を一枚にまとめてもらってください。

向いている場合:—

特定の条件を前提としない項目です。

注意点:相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

ここを読み飛ばすと、あとから変更できない場面が出ます。決める前に確認してください。

終活のほかの項目を短く見る

遺品整理と同じ終活にある項目を、費用の目安の順にひとつずつ。遺品整理が合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

エンディングノート(0円〜3,000円)

希望する葬儀の形式や資産、連絡先などを書き残すノート。法的な効力はありません。

遺品整理との差:費用の目安で−33.9万円。法的効力がないため、財産の分け方を確実にしたい場合は遺言書が必要です。

自筆証書遺言(0円〜5万円)

全文を自筆で書く遺言書。2020年から法務局での保管制度が始まり、紛失や改ざんのリスクが下がりました。

遺品整理との差:費用の目安で−31.5万円。財産目録以外はすべて手書きが必要です。法務局保管制度を使わない場合、開封には家庭裁判所の検認が要ります。

公正証書遺言(5万円〜20万円)

公証役場で公証人が作成する遺言書。原本が保管され、無効になるリスクがもっとも低い方式です。

遺品整理との差:費用の目安で−21.5万円。証人2名が必要です。推定相続人やその配偶者は証人になれません。

生前整理(5万円〜50万円)

存命のうちに持ち物や資産を整理すること。遺族の負担を減らす目的で行われます。

遺品整理との差:費用の目安で−6.5万円。業者に依頼する場合、一般廃棄物収集運搬の許可を持つ事業者か確認してください。

互助会(20万円〜50万円)

毎月一定額を積み立て、葬儀の際に割引を受けられる仕組みです。

遺品整理との差:費用の目安で+1万円。積立金だけでは葬儀費用の全額を賄えないことがほとんどです。解約時には手数料が差し引かれます。

死後事務委任契約(30万円〜100万円)

葬儀や各種手続きを第三者に委任する契約。身寄りのない人が生前に備える方法です。

遺品整理との差:費用の目安で+31万円。預託金の管理方法と、受任者が先に亡くなった場合の取り決めを契約書で確認してください。

遺品整理の数字を自分で確かめる方法

このページに出している数字は、71項目を7分類に整理したデータベースから引いています。遺品整理だけを個別に調べて書いたものではなく、全71項目を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
遺品整理の費用の目安 公表値や一般に知られている水準の目安 複数の事業者から同じ条件で見積もりを取ると実額が分かります
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他の項目 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各項目の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 給付や手続きの要件は、市区町村および所管の公的機関の公表内容が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

遺品整理にするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

総額でいくらになるか出せているか

目安は8万円〜60万円ですが、表示に含まれないものがあります。含まれるのは作業費、処分費、供養費までです。見積書は「プラン料金」と「別途必要なもの」が分かれています。

「いいえ」なら:「これ以外にかかるものはありますか」と口頭で確認し、総額を一枚の書面にまとめてもらってください。出せない相手なら、そこで決めないほうが確実です。

地域と家の慣習を確認したか

作法も金額の目安も、地域と家によって違います。一般論だけで決めると、あとから親族に指摘を受けることがあります。

「いいえ」なら:身近な年長者か、依頼する事業者に一度確認してください。前例があるなら、それに合わせるのがもっとも波風が立ちません。

注意点に当てはまらないか

相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

「いいえ」なら:当てはまる場合は、決める前に関係先へ相談してください。進めてしまうとあとから変更できないことがあります。

遺品整理について、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを4件足しました。

遺品整理はいつから始めればいいですか?

遺品整理の時期は四十九日後が目安です。始めるのに適した年齢という決まりはありません。故人の持ち物を整理・処分すること。間取りと物量によって費用が大きく変わります。

きっかけとして多いのは、定年、親を見送った、大きな病気をした、という3つです。判断力があるうちに作っておくことに意味があるため、早すぎるということはありません。内容は途中で書き換えられます。

遺品整理に法的な効力はありますか?

遺品整理に法的な効力はありません。故人の持ち物を整理・処分すること。間取りと物量によって費用が大きく変わります。

財産の分け方を確実にしたい場合は、遺言書を別に用意してください。効力のないものに財産の希望だけを書いても、そのとおりにはなりません。相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

遺品整理はどこに保管すればいいですか?

自宅で保管する場合は、家族が見つけられる場所に置き、その場所を伝えておいてください。金庫や貸金庫にしまうと、開けられないまま時間が過ぎることがあります。

いちばん多い失敗は、存在を誰にも伝えていないことです。書いたこと自体を家族が知らなければ、手続きが終わったあとに見つかることになります。誰に、どこにあると伝えるかまで決めてください。

遺品整理は誰に頼めばいいですか?

専門の業者に依頼します。遺品整理士の認定を受けているか、古物商の許可を持っているかが選ぶ目安になります。

依頼する前に、①費用の総額、②途中でやめた場合の扱い、③誰が実際に担当するか、の3点を確認してください。相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続の承認」とみなされることがあります。先に専門家へ相談してください。

※ 掲載している費用は一般的な目安であり、地域・宗派・依頼先・時期によって大きく変動します。実際の金額は必ず複数の事業者から見積もりを取得してご確認ください。制度・手続きの要件は改正されることがあるため、最新の情報は自治体および所管の公的機関の公表内容をご確認ください。