準確定申告の費用相場はいくら?内訳と目安をわかりやすく

準確定申告(じゅんかくていしんこく)にかかる費用の目安と、その内訳を整理しました。相場は0円 〜 10万円です。何にいくらかかるのかを把握してから検討を始めるための記事です。

準確定申告の基本情報

分類 手続き
読み方 じゅんかくていしんこく
費用の目安 0円 〜 10万円
時期・タイミング 相続開始を知ってから4ヶ月以内
含まれるもの 税理士報酬(依頼する場合)

費用の目安

準確定申告の費用は0円 〜 10万円が目安です。下限と上限で100,000円の開きがあります。この差は主に、依頼先や地域の慣習によって生じます。

この金額に含まれるのは税理士報酬(依頼する場合)です。見積書を受け取ったら、これらが含まれているかを一項目ずつ確認してください。含まれていない項目は追加費用になります。

同じ分類のなかでの位置づけ

手続きに分類される4項目を費用の中央値で並べると、準確定申告は1番目に位置します。もっとも費用を抑えられるのは準確定申告(0円 〜 10万円)、もっとも高額になるのは相続税の申告(0円 〜 100万円)です。予算から逆算して選択肢を絞る場合の参考にしてください。

特徴

故人のその年の所得について、相続人が代わって確定申告を行います。

準確定申告の注意点

故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。

予算別に見た目安

準確定申告の費用は0円 〜 10万円と幅があります。予算をどこに置くかで選べる内容が変わるため、3つの水準に分けて整理します。

予算の水準 金額 内容の目安
下限に近い予算 0円 内容を最小限に絞って組んだ場合の金額です
標準的な予算 5万円 一般的に選ばれる構成での金額です
上限に近い予算 10万円 内容を充実させた場合の金額です

逆に10万円以上をかけられる場合は、名義変更(不動産)(5万円 〜 20万円)、相続税の申告(0円 〜 100万円)も選択肢に入ります。

金額だけで決めず、その予算で何が含まれるのかを見積書で確認してください。同じ金額でも、含まれる項目は事業者によって異なります。

費用に幅が出る理由

準確定申告の費用は、下限と上限で約100000.0倍、金額にして100,000円の差があります。同じ名前の項目でもこれだけ変わるのは、次の要素が金額を動かすためです。

  • 提出先の窓口が複数にまたがるかどうか
  • 相続人の人数と所在地
  • 対象となる資産の種類
  • 専門家に依頼するかどうか
  • 必要書類の取り寄せ先の数

見積もりを比べるときは、総額だけを見ても判断できません。上の要素それぞれについてどの水準で見積もられているのかを確認すると、金額差の理由がわかります。

手続きの費用を一覧で比べる

手続きに分類される4項目を、費用の安い順に並べました。準確定申告との差額もあわせて示します。

項目 費用の目安 準確定申告との差
準確定申告 0円 〜 10万円
相続放棄 3万円 〜 10万円 +15,000円
名義変更(不動産) 5万円 〜 20万円 +75,000円
相続税の申告 0円 〜 100万円 +450,000円

差額の大きい項目に切り替えると総額は大きく変わります。ただし内容も変わるため、金額だけでなく何が含まれるのかをあわせて比べてください。

支払いのしかた

窓口での手数料は現金払いが基本です。専門家に依頼する場合は着手金と報酬に分かれることが多いため、見積もりを先に取ってください。

公的な給付と税の扱い

手続きそのものは無料か、数百円の手数料で済むものがほとんどです。費用が発生するのは戸籍謄本などの証明書取得(1通450〜750円)と、専門家への報酬です。

費用を抑える方法

準確定申告は0円 〜 10万円と幅があります。上限と下限の差は100,000円。この差を埋める余地がどこにあるのかを、具体的に見ていきます。

必要書類をまとめて取得する

戸籍謄本や住民票の除票は複数の窓口で求められます。必要枚数を見込んで一度に取ると、交通費と時間を節約できます。

おくやみ窓口を使う

複数の手続きを一か所で受け付ける窓口を設けている自治体があります。事前予約が必要な場合があります。

専門家に頼む範囲を絞る

すべてを依頼せず、自分でできる部分を切り分けると報酬を抑えられます。相談だけの利用も可能です。

無料相談を先に使う

法テラス、自治体の無料法律相談、税務署の相談窓口で、方針を決めてから依頼すると無駄が減ります。

すべてを実行する必要はありません。事情に合うものから取り入れてください。削れないところを無理に削ると、あとで後悔することになります。

地域や条件で変わるところ

手続きの窓口と必要書類は自治体によって細部が異なります。同じ書類を複数の窓口で求められることが多いため、戸籍謄本や住民票の除票は多めに取得しておくと足を運ぶ回数が減ります。まとめて手続きできる「おくやみ窓口」を設けている自治体も増えています。

このページに載せている0円 〜 10万円という金額も、全国の平均的な水準を示したものです。お住まいの地域では上下することを前提に見てください。

金額が近い他分類の項目

準確定申告と費用の水準が近い項目を、ほかの分類から拾いました。全体のなかでの位置づけを掴む参考にしてください。

項目 分類 費用の目安
喪服(男性) マナー 2万円 〜 8万円
喪服(女性) マナー 2万円 〜 8万円
ペット葬 葬儀の形式 1.5万円 〜 8万円
百箇日法要 儀式・法要 3万円 〜 8万円

準確定申告について、よく聞かれること

準確定申告の費用はいくらくらいですか?

0円 〜 10万円が目安です。この金額には税理士報酬(依頼する場合)が含まれるのが一般的です。地域・時期・依頼先によって幅があります。

準確定申告はいつ行いますか?

相続開始を知ってから4ヶ月以内が目安です。故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。

準確定申告で気をつけることは何ですか?

故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。

手続きのなかでは費用は高いほうですか?

手続きに分類される4項目を費用の中央値で並べると、準確定申告は1番目です。もっとも安いのは準確定申告(0円 〜 10万円)、もっとも高いのは相続税の申告(0円 〜 100万円)です。

準確定申告について分かったこと

  • 費用の目安は0円 〜 10万円
  • 時期は相続開始を知ってから4ヶ月以内

最後にもう一度。故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。

手続きの関連項目

準確定申告について実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、準確定申告に関係するものを5件取り上げて、このページのデータで答えます。

準確定申告にはいくらかかりますか?

準確定申告の目安は0円〜10万円です。含まれるのは税理士報酬(依頼する場合)です。

同じ「手続き」に分類している4項目のなかでは、金額の水準で1番目にあたります。下限が0円なのは、自分で行えば費用がかからず、専門家に依頼した場合にだけ費用が発生するためです。どこまでを自分でやるかで金額が決まります。

準確定申告と死亡届の提出はどう違いますか?

同じ「手続き」に分類される2つを並べます。

準確定申告 死亡届の提出
費用の目安 0円〜10万円 費用なし
時期 相続開始を知ってから4ヶ月以内 逝去から7日以内
内容 税理士報酬(依頼する場合) 死亡診断書(医師発行・数千円)
注意点 故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。 火葬許可証がないと火葬できません。葬儀社が代行してくれる場合がほとんどです。

故人のその年の所得について、相続人が代わって確定申告を行います。いっぽう死亡届の提出は、市区町村役場へ死亡届と死亡診断書を提出します。これにより火葬許可証が交付されます。

準確定申告は代理でできますか?

委任状があれば代理人が手続きできるものが多くあります。ただし相続に関わるものは、本人(相続人)でなければ受け付けられない場合があります。

代理を頼む場合は、①委任状、②代理人の本人確認書類、③依頼者の印鑑、の3点が基本です。必要な様式は窓口ごとに違うため、事前に確認してください。故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。

準確定申告はいつのことですか?

準確定申告の時期は相続開始を知ってから4ヶ月以内です。故人のその年の所得について、相続人が代わって確定申告を行います。

期限のある手続きは葬儀の直後に集中します。短いものから順に片付けてください。死亡届7日、年金受給停止10〜14日、健康保険の資格喪失14日、相続放棄3ヶ月、準確定申告4ヶ月、相続税申告10ヶ月という並びです。

準確定申告で気をつけることは何ですか?

故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。

故人のその年の所得について、相続人が代わって確定申告を行います。要件と期限は法令で決まっています。判断に迷うときは、窓口に電話して確認するのがもっとも確実です。窓口の回答は、あとで「聞いていない」とならないようメモに残してください。

準確定申告を決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
総額でいくらか 準確定申告の目安は0円〜10万円です。含まれるのは税理士報酬(依頼する場合)です。別途かかるものがないかを確認してください。
地域と家の慣習 作法や金額の目安は地域と家によって違います。身近な年長者か、依頼する事業者に確認してください。
必要書類 税理士報酬(依頼する場合)が必要です。戸籍謄本は複数の手続きで使うため、多めに取得しておくと二度手間になりません。
時期 準確定申告の時期は相続開始を知ってから4ヶ月以内です。遠方の親族の移動と、式場・寺院の予定が制約になります。
注意点 故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。

準確定申告でつまずきやすいところと、その避け方

費用の総額を確認しないまま進める

準確定申告は0円〜10万円が目安ですが、表示されている金額に含まれない項目があります。あとから請求されて初めて総額が分かる、という進み方になりがちです。

避け方:「これ以外にかかるものはありますか」と口頭で確認し、総額を一枚の書面にまとめてもらってください。

期限の短いものを後回しにする

準確定申告の期限は相続開始を知ってから4ヶ月以内です。葬儀の直後は落ち着かないため、期限のある手続きほど後回しになりがちです。

避け方:期限の短い順に並べて、日付を書き出してください。死亡届7日、年金停止10〜14日、健康保険14日、相続放棄3ヶ月の順です。

地域や家の慣習を確認しない

作法や金額の目安は、地域と家によって違います。一般論だけで決めると、親族から指摘を受けることがあります。

避け方:身近な年長者に一度確認してください。前例があれば、それに合わせるのがもっとも波風が立ちません。

手続きの12項目を1枚の表で見る

準確定申告を含む手続きの全12項目を、費用の目安・時期・含まれるもの・注意点で並べました。費用の目安の小さい順です。横並びにすると、準確定申告がどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

費用の目安 時期 含まれるもの 注意点
死亡届の提出 費用なし 逝去から7日以内 死亡診断書(医師発行・数千円) 火葬許可証がないと火葬できません。葬儀社が代行してく
年金受給停止 費用なし 厚生年金10日以内・国民年金14日以内 未支給年金がある場合は、生計を同じくしていた遺族が請
健康保険資格喪失 費用なし 14日以内 国民健康保険からは葬祭費(3〜7万円程度)が支給され
世帯主変更届 費用なし 14日以内 残された世帯員が1人だけの場合や、15歳未満の子と親
遺族年金の請求 費用なし 死亡から5年以内 戸籍謄本、住民票、故人の年金手帳、振込先口座 請求しないと支給されません。5年で時効になります。窓
高額療養費の申請 費用なし 診療月の翌月から2年以内 医療費の領収書、相続関係が分かる書類、振込先口座 相続人が請求します。2年で時効です。加入していた健康
生命保険の請求 費用なし 死亡から3年以内 保険証券、死亡診断書の写し、受取人の本人確認書類 3年で時効になる契約が一般的です。契約先が分からない
公共料金の名義変更 費用なし できるだけ早く 契約者情報、死亡が分かる書類、新しい契約者の口座 口座が凍結されると引き落としができず、延滞扱いになる
準確定申告 0円〜10万円 相続開始を知ってから4ヶ月以内 税理士報酬(依頼する場合) 故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です
相続放棄 3万円〜10万円 相続開始を知ってから3ヶ月以内 収入印紙、郵便切手、専門家報酬 期限を過ぎると原則として放棄できません。財産の調査に
名義変更(不動産) 5万円〜20万円 取得を知ってから3年以内 登録免許税、司法書士報酬 正当な理由なく期限内に登記しないと、10万円以下の過
相続税の申告 0円〜100万円 相続開始を知ってから10ヶ月以内 税理士報酬 配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例は、申告すること

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。準確定申告の行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

数字で見た準確定申告の位置

費用の目安が分かっている57項目を並べて、準確定申告がどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。

見るもの 意味
準確定申告の費用の目安 5万円 比べる基準になる数字
全体の平均 51.0万円 極端な値に引っ張られる
全体の中央値 10万円 実感に近いのはこちら
下から4分の1 4万円 これ以下なら軽い部類
上から4分の1 50万円 これ以上なら重い部類
上位1割の入口 85万円 ここから先は例外的
散らばり(標準偏差) 154.1万円 平均からどれだけ離れるのが普通か

準確定申告は下から18番目(全体の30%)です。平均との差は46.0万円で、散らばり1つ分を下回っています(-0.30)。全体の真ん中あたりで、標準的な水準です。

平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均51.0万円に対して中央値10万円で、平均のほうが高く出ています。一部の大きな値に引っ張られているので、平均を目安にすると実際より高く見積もることになります。

準確定申告と水準が近い項目

分類をまたいで、費用の目安が準確定申告(0円〜10万円)に近い項目を集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。

項目 分類 費用の目安 特徴
喪服(男性) マナー 2万円〜8万円 ブラックスーツに白シャツ、黒無地のネクタイ。光沢のない素材を選びます。
喪服(女性) マナー 2万円〜8万円 黒のワンピースやアンサンブル。肌の露出を抑え、ストッキングは黒を着用します。
ペット葬 葬儀の形式 1.5万円〜8万円 ペットの火葬と供養を行います。個別火葬と合同火葬があり、返骨の可否が変わります。
百箇日法要 儀式・法要 3万円〜8万円 逝去から100日目の法要。「卒哭忌」とも呼ばれ、悲しみに区切りをつける意味があります。
七回忌 儀式・法要 3万円〜8万円 逝去から満6年の法要。この頃から規模を縮小し、家族のみで営むことが多くなります。
初七日法要 儀式・法要 3万円〜5万円 逝去から7日目に営む法要。現在は葬儀当日に繰り上げて行う「繰り上げ初七日」が一般的です。

同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。喪服(男性)と準確定申告は数字の上では近くても、マナーと手続きでは前提が違います。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。

準確定申告より軽いもの・重いもの

準確定申告を真ん中に置いて、費用の目安が前後にある項目を並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。

準確定申告より軽い5項目

項目 分類 費用の目安 準確定申告との差
ペット葬 葬儀の形式 1.5万円〜8万円 −2,500円
香典(兄弟姉妹) 香典・返礼 3万円〜5万円 −1万円
初七日法要 儀式・法要 3万円〜5万円 −1万円
自筆証書遺言 終活 0円〜5万円 −2.5万円
供花・供物 香典・返礼 1.5万円〜3万円 −2.8万円

準確定申告より重い5項目

項目 分類 費用の目安 準確定申告との差
喪服(男性) マナー 2万円〜8万円 同じ
喪服(女性) マナー 2万円〜8万円 同じ
百箇日法要 儀式・法要 3万円〜8万円 +5,000円
七回忌 儀式・法要 3万円〜8万円 +5,000円
香典(親) 香典・返礼 3万円〜10万円 +1.5万円

ひとつ隣に動かすと、費用の目安は下側で−2,500円、上側で同じ動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。

分類ごとの水準と、手続きの位置

このサイトで扱っている7分類を、費用の目安の中央値で並べました。準確定申告が属する手続きは4番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。

分類 項目数 いちばん低い 中央 いちばん高い
葬儀の形式 10 4.8万円 85万円 1150万円
お墓・納骨 9 10.5万円 55万円 250万円
終活 7 1,500円 27.5万円 65万円
手続き 12 5万円 12.5万円 50万円
儀式・法要 12 5,000円 8万円 10万円
マナー 10 2,750円 5万円 55万円
香典・返礼 11 1,000円 2万円 6.5万円

分類ごとに水準が違うのは、形式・儀式・お墓・香典・手続きでは、そもそも費用の性質が違うためです。一度きりのものと、毎年かかるものが混ざっています。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。

準確定申告のデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

費用の目安:0円〜10万円

幅が小さいため、相場から大きく外れにくい項目です。表示されている金額に含まれないものがないかを、必ず書面で確認してください。

時期:相続開始を知ってから4ヶ月以内

相続開始を知ってから4ヶ月以内です。日程は、親族が集まれるか・施設や寺院の予定・手配にかかる日数の3つで決まります。

含まれるもの:税理士報酬(依頼する場合)

ここに書かれていないものは別料金です。見積書では「プラン料金」と「別途必要なもの」が分かれているので、総額を一枚にまとめてもらってください。

向いている場合:—

特定の条件を前提としない項目です。

注意点:故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。

ここを読み飛ばすと、あとから変更できない場面が出ます。決める前に確認してください。

手続きのほかの項目を短く見る

準確定申告と同じ手続きにある項目を、費用の目安の順にひとつずつ。準確定申告が合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

死亡届の提出(—)

市区町村役場へ死亡届と死亡診断書を提出します。これにより火葬許可証が交付されます。

準確定申告との差:費用の目安で−5万円。火葬許可証がないと火葬できません。葬儀社が代行してくれる場合がほとんどです。

年金受給停止(—)

年金事務所へ受給権者死亡届を提出します。手続きが遅れると過払い分の返還が必要になります。

準確定申告との差:費用の目安で−5万円。未支給年金がある場合は、生計を同じくしていた遺族が請求できます。

健康保険資格喪失(—)

健康保険証の返却と資格喪失の届出を行います。国民健康保険は市区町村、健康保険は勤務先経由です。

準確定申告との差:費用の目安で−5万円。国民健康保険からは葬祭費(3〜7万円程度)が支給されます。申請しないと受け取れません。

世帯主変更届(—)

故人が世帯主だった場合、新しい世帯主を届け出ます。

準確定申告との差:費用の目安で−5万円。残された世帯員が1人だけの場合や、15歳未満の子と親だけの場合は届出不要です。

遺族年金の請求(—)

生計を維持されていた遺族が受け取れる年金です。遺族基礎年金と遺族厚生年金があります。

準確定申告との差:費用の目安で−5万円。請求しないと支給されません。5年で時効になります。窓口は年金事務所または市区町村です。

高額療養費の申請(—)

亡くなる前の医療費が自己負担限度額を超えていた場合、超えた分が払い戻されます。

準確定申告との差:費用の目安で−5万円。相続人が請求します。2年で時効です。加入していた健康保険の窓口へ申請してください。

生命保険の請求(—)

死亡保険金を受取人が請求します。受取人固有の財産となり、遺産分割の対象になりません。

準確定申告との差:費用の目安で−5万円。3年で時効になる契約が一般的です。契約先が分からない場合は生命保険協会の照会制度が使えます。

公共料金の名義変更(—)

電気・ガス・水道・通信の契約者を変更または解約します。口座振替の停止も合わせて行います。

準確定申告との差:費用の目安で−5万円。口座が凍結されると引き落としができず、延滞扱いになることがあります。早めに手を打ってください。

相続放棄(3万円〜10万円)

家庭裁判所へ申述し、相続権を放棄します。負債が資産を上回る場合に選択されます。

準確定申告との差:費用の目安で+1.5万円。期限を過ぎると原則として放棄できません。財産の調査に時間がかかる場合は期間伸長の申立てができます。

名義変更(不動産)(5万円〜20万円)

相続した不動産の所有権移転登記を行います。2024年4月から相続登記が義務化されました。

準確定申告との差:費用の目安で+7.5万円。正当な理由なく期限内に登記しないと、10万円以下の過料の対象になります。

相続税の申告(0円〜100万円)

基礎控除(3000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合に申告が必要です。

準確定申告との差:費用の目安で+45万円。配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例は、申告することで初めて適用されます。

準確定申告の数字は、どこから来ているか

このページに出している数字は、71項目を7分類に整理したデータベースから引いています。準確定申告だけを個別に調べて書いたものではなく、全71項目を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
準確定申告の費用の目安 公表値や一般に知られている水準の目安 複数の事業者から同じ条件で見積もりを取ると実額が分かります
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他の項目 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各項目の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 給付や手続きの要件は、市区町村および所管の公的機関の公表内容が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

準確定申告にするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

総額でいくらになるか出せているか

目安は0円〜10万円ですが、表示に含まれないものがあります。含まれるのは税理士報酬(依頼する場合)までです。見積書は「プラン料金」と「別途必要なもの」が分かれています。

「いいえ」なら:「これ以外にかかるものはありますか」と口頭で確認し、総額を一枚の書面にまとめてもらってください。出せない相手なら、そこで決めないほうが確実です。

地域と家の慣習を確認したか

作法も金額の目安も、地域と家によって違います。一般論だけで決めると、あとから親族に指摘を受けることがあります。

「いいえ」なら:身近な年長者か、依頼する事業者に一度確認してください。前例があるなら、それに合わせるのがもっとも波風が立ちません。

注意点に当てはまらないか

故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。

「いいえ」なら:当てはまる場合は、決める前に関係先へ相談してください。進めてしまうとあとから変更できないことがあります。

準確定申告について、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを4件足しました。

準確定申告の期限はいつまでですか?

準確定申告の期限は相続開始を知ってから4ヶ月以内です。故人のその年の所得について、相続人が代わって確定申告を行います。

故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。期限のある手続きは、葬儀の直後に集中します。まず期限が短いものから片付けてください。死亡届(7日以内)、年金受給停止(10〜14日以内)、健康保険の資格喪失(14日以内)、相続放棄(3ヶ月以内)、準確定申告(4ヶ月以内)、相続税申告(10ヶ月以内)が主な並びです。

準確定申告はどこで手続きすればいいですか?

税務署です。故人のその年の所得について、相続人が代わって確定申告を行います。

窓口へ行く前に、必要書類を電話または公式サイトで確認してください。準確定申告では税理士報酬(依頼する場合)が必要です。戸籍謄本は複数の手続きで使うため、多めに取得しておくと二度手間になりません。

準確定申告が期限に間に合わなかったらどうなりますか?

申告が遅れると、無申告加算税と延滞税がかかります。金額は日数に応じて増えるため、遅れると分かった時点で税務署に相談してください。

故人に事業所得や不動産所得があった場合は原則必要です。還付を受けられることもあります。期限を過ぎたこと自体より、放置することのほうが不利益が大きくなります。

準確定申告に費用はかかりますか?

準確定申告の費用は0円〜10万円です。内訳は税理士報酬(依頼する場合)です。

ただし添付書類の取得には実費がかかります。戸籍謄本が1通450円、除籍・改製原戸籍が1通750円、住民票の除票が1通300円前後です(自治体により異なります)。複数の手続きで同じ書類を使うため、必要枚数をまとめて取得したほうが交通費も抑えられます。

※ 掲載している費用は一般的な目安であり、地域・宗派・依頼先・時期によって大きく変動します。実際の金額は必ず複数の事業者から見積もりを取得してご確認ください。制度・手続きの要件は改正されることがあるため、最新の情報は自治体および所管の公的機関の公表内容をご確認ください。