相続放棄(そうぞくほうき)にかかる費用の目安と、その内訳を整理しました。相場は¥30,000 〜 ¥100,000です。何にいくらかかるのかを把握してから検討を始めるための記事です。
相続放棄の基本情報
| 分類 | 手続き |
|---|---|
| 読み方 | そうぞくほうき |
| 費用の目安 | ¥30,000 〜 ¥100,000 |
| 時期・タイミング | 相続開始を知ってから3ヶ月以内 |
| 含まれるもの | 収入印紙、郵便切手、専門家報酬 |
費用の目安
相続放棄の費用は¥30,000 〜 ¥100,000が目安です。下限と上限で70,000円の開きがあります。この差は主に、依頼先や地域の慣習によって生じます。
この金額に含まれるのは収入印紙、郵便切手、専門家報酬です。見積書を受け取ったら、これらが含まれているかを一項目ずつ確認してください。含まれていない項目は追加費用になります。
同じ分類のなかでの位置づけ
手続きに分類される4項目を費用の中央値で並べると、相続放棄は2番目に位置します。もっとも費用を抑えられるのは準確定申告(¥0 〜 ¥100,000)、もっとも高額になるのは相続税の申告(¥0 〜 ¥1,000,000)です。予算から逆算して選択肢を絞る場合の参考にしてください。
特徴
家庭裁判所へ申述し、相続権を放棄します。負債が資産を上回る場合に選択されます。
注意点
期限を過ぎると原則として放棄できません。財産の調査に時間がかかる場合は期間伸長の申立てができます。
予算別に見た目安
相続放棄の費用は¥30,000 〜 ¥100,000と幅があります。予算をどこに置くかで選べる内容が変わるため、3つの水準に分けて整理します。
| 予算の水準 | 金額 | 内容の目安 |
|---|---|---|
| 下限に近い予算 | ¥30,000 | 内容を最小限に絞って組んだ場合の金額です |
| 標準的な予算 | ¥65,000 | 一般的に選ばれる構成での金額です |
| 上限に近い予算 | ¥100,000 | 内容を充実させた場合の金額です |
逆に¥100,000以上をかけられる場合は、名義変更(不動産)(¥50,000 〜 ¥200,000)、相続税の申告(¥0 〜 ¥1,000,000)も選択肢に入ります。
金額だけで決めず、その予算で何が含まれるのかを見積書で確認してください。同じ金額でも、含まれる項目は事業者によって異なります。
費用に幅が出る理由
相続放棄の費用は、下限と上限で約3.3倍、金額にして70,000円の差があります。同じ名前の項目でもこれだけ変わるのは、次の要素が金額を動かすためです。
- 提出先の窓口が複数にまたがるかどうか
- 相続人の人数と所在地
- 対象となる資産の種類
- 専門家に依頼するかどうか
- 必要書類の取り寄せ先の数
見積もりを比べるときは、総額だけを見ても判断できません。上の要素それぞれについてどの水準で見積もられているのかを確認すると、金額差の理由がわかります。
見積書で確認する項目
相続放棄の費用に含まれるのは収入印紙、郵便切手、専門家報酬です。見積書を受け取ったら、次の項目が入っているか、それぞれ数量と単価が明記されているかを確認してください。
| 確認する項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 収入印紙 | 数量と単価が書かれているか。「一式」表記だけになっていないか |
| 郵便切手 | 数量と単価が書かれているか。「一式」表記だけになっていないか |
| 専門家報酬 | 数量と単価が書かれているか。「一式」表記だけになっていないか |
「一式」とまとめられている項目は、後から内容を確認できません。金額の大きい項目ほど内訳を出してもらってください。追加費用が発生する条件も、契約前に書面で確認しておくと安心です。
手続きの費用を一覧で比べる
手続きに分類される4項目を、費用の安い順に並べました。相続放棄との差額もあわせて示します。
| 項目 | 費用の目安 | 相続放棄との差 |
|---|---|---|
| 準確定申告 | ¥0 〜 ¥100,000 | -15,000円 |
| 相続放棄 | ¥30,000 〜 ¥100,000 | — |
| 名義変更(不動産) | ¥50,000 〜 ¥200,000 | +60,000円 |
| 相続税の申告 | ¥0 〜 ¥1,000,000 | +435,000円 |
差額の大きい項目に切り替えると総額は大きく変わります。ただし内容も変わるため、金額だけでなく何が含まれるのかをあわせて比べてください。
支払いのしかた
窓口での手数料は現金払いが基本です。専門家に依頼する場合は着手金と報酬に分かれることが多いため、見積もりを先に取ってください。
公的な給付と税の扱い
手続きそのものは無料か、数百円の手数料で済むものがほとんどです。費用が発生するのは戸籍謄本などの証明書取得(1通450〜750円)と、専門家への報酬です。
費用を抑える方法
相続放棄は¥30,000 〜 ¥100,000と幅があります。上限と下限の差は70,000円。この差を埋める余地がどこにあるのかを、具体的に見ていきます。
必要書類をまとめて取得する
戸籍謄本や住民票の除票は複数の窓口で求められます。必要枚数を見込んで一度に取ると、交通費と時間を節約できます。
おくやみ窓口を使う
複数の手続きを一か所で受け付ける窓口を設けている自治体があります。事前予約が必要な場合があります。
専門家に頼む範囲を絞る
すべてを依頼せず、自分でできる部分を切り分けると報酬を抑えられます。相談だけの利用も可能です。
無料相談を先に使う
法テラス、自治体の無料法律相談、税務署の相談窓口で、方針を決めてから依頼すると無駄が減ります。
すべてを実行する必要はありません。事情に合うものから取り入れてください。削れないところを無理に削ると、あとで後悔することになります。
地域や条件で変わるところ
手続きの窓口と必要書類は自治体によって細部が異なります。同じ書類を複数の窓口で求められることが多いため、戸籍謄本や住民票の除票は多めに取得しておくと足を運ぶ回数が減ります。まとめて手続きできる「おくやみ窓口」を設けている自治体も増えています。
このページに載せている¥30,000 〜 ¥100,000という金額も、全国の平均的な水準を示したものです。お住まいの地域では上下することを前提に見てください。
金額が近い他分類の項目
相続放棄と費用の水準が近い項目を、ほかの分類から拾いました。全体のなかでの位置づけを掴む参考にしてください。
| 項目 | 分類 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 香典(親) | 香典・返礼 | ¥30,000 〜 ¥100,000 |
| 百箇日法要 | 儀式・法要 | ¥30,000 〜 ¥80,000 |
| 七回忌 | 儀式・法要 | ¥30,000 〜 ¥80,000 |
| 三回忌 | 儀式・法要 | ¥40,000 〜 ¥120,000 |
よくある質問
相続放棄の費用はいくらくらいですか?
¥30,000 〜 ¥100,000が目安です。この金額には収入印紙、郵便切手、専門家報酬が含まれるのが一般的です。地域・時期・依頼先によって幅があります。
相続放棄はいつ行いますか?
相続開始を知ってから3ヶ月以内が目安です。期限を過ぎると原則として放棄できません。財産の調査に時間がかかる場合は期間伸長の申立てができます。
相続放棄で気をつけることは何ですか?
期限を過ぎると原則として放棄できません。財産の調査に時間がかかる場合は期間伸長の申立てができます。
手続きのなかでは費用は高いほうですか?
手続きに分類される4項目を費用の中央値で並べると、相続放棄は2番目です。もっとも安いのは準確定申告(¥0 〜 ¥100,000)、もっとも高いのは相続税の申告(¥0 〜 ¥1,000,000)です。
この項目のまとめ
- 費用の目安は¥30,000 〜 ¥100,000
- 時期は相続開始を知ってから3ヶ月以内
最後にもう一度。期限を過ぎると原則として放棄できません。財産の調査に時間がかかる場合は期間伸長の申立てができます。
手続きの関連項目
※ 掲載している費用は一般的な目安であり、地域・宗派・依頼先・時期によって大きく変動します。実際の金額は必ず複数の事業者から見積もりを取得してご確認ください。制度・手続きの要件は改正されることがあるため、最新の情報は自治体および所管の公的機関の公表内容をご確認ください。