供花・供物で後悔しないために|注意点と他の選択肢との違い

供花・供物を選ぶ前に確認しておきたい点と、ほかの選択肢との違いを整理しました。あとから「知らなかった」とならないための記事です。

基本情報

分類 香典・返礼
読み方 きょうか・くもつ
費用の目安 1.5万円 〜 3万円
時期・タイミング 通夜前まで
含まれるもの 花代、名札

もっとも注意すべき点

葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

この点は事前に確認しておかないと、あとから選び直すことが難しくなります。判断を急がされる場面が多いため、落ち着いて確認する時間を確保してください。

ほかの選択肢との比較

項目 費用の目安 特徴
供花・供物 1.5万円 〜 3万円 祭壇に供える花や果物。一基あたりの価格で、一対(二基)で贈ることもあります。
香典(祖父母) 1万円 〜 3万円 祖父母への香典。親と同居していて経済的に独立していない場合は不要とされることもあります。
香典(おじ・おば) 1万円 〜 3万円 おじ・おばへの香典。付き合いの深さで金額を調整します。
香典(取引先) 5,000円 〜 3万円 仕事上の付き合いで包む香典です。会社として出すか個人で出すかで金額が変わります。

費用だけで判断せず、手間と期限まで含めて比較してください。

特徴のおさらい

祭壇に供える花や果物。一基あたりの価格で、一対(二基)で贈ることもあります。

どう選ぶか、3つの判断軸

1. 予算の上限をどこに置くか

供花・供物は1.5万円 〜 3万円です。これより費用を抑えたい場合は香典(祖父母)(1万円 〜 3万円)、香典(おじ・おば)(1万円 〜 3万円)が候補になります。内容を厚くするなら香典(兄弟姉妹)(3万円 〜 5万円)、香典(親)(3万円 〜 10万円)です。

2. 誰が関わるか

供花・供物では、関わる人の範囲をどこまでにするかで負担が変わります。声をかける範囲を先に決めると、必要な規模が見えてきます。

3. 時間をどれだけかけられるか

時期は通夜前までです。遠方から集まる人がいる場合は、移動と宿泊の負担もあわせて考えてください。

ケース別に見た向き不向き

こんな場合 向いている選択肢 費用の目安
費用をできるだけ抑えたい 会葬御礼 500円 〜 1,500円
標準的な内容で進めたい 香典(祖父母) 1万円 〜 3万円
内容を充実させたい 香典(配偶者の親) 3万円 〜 10万円

どれを選んでも間違いということはありません。事情と予算に合うものを選んでください。迷う場合は、複数の事業者に同じ条件で見積もりを出してもらうと判断しやすくなります。

香典・返礼の全11項目を並べる

項目 費用の目安 特徴
香典返し 費用の発生しない項目 いただいた香典へのお返し。いただいた額の3分の1〜2分の1を返すのが目安です。
会葬御礼 500円 〜 1,500円 参列いただいた方全員へ、その場でお渡しする品です。香典返しとは別のものです。
香典(職場関係) 3,000円 〜 1万円 上司・同僚・部下やその家族への香典。社内で慣例が決まっている場合はそれに従います。
香典(友人・知人) 5,000円 〜 1万円 友人・知人への香典。親しさに応じて5千円〜1万円が目安です。
香典(取引先) 5,000円 〜 3万円 仕事上の付き合いで包む香典です。会社として出すか個人で出すかで金額が変わります。
香典(祖父母) 1万円 〜 3万円 祖父母への香典。親と同居していて経済的に独立していない場合は不要とされることもあります。
香典(おじ・おば) 1万円 〜 3万円 おじ・おばへの香典。付き合いの深さで金額を調整します。
供花・供物 1.5万円 〜 3万円 祭壇に供える花や果物。一基あたりの価格で、一対(二基)で贈ることもあります。
香典(兄弟姉妹) 3万円 〜 5万円 兄弟姉妹への香典。夫婦で参列する場合も一つの香典にまとめます。
香典(親) 3万円 〜 10万円 実父母・義父母への香典。血縁が近いほど金額が高くなります。
香典(配偶者の親) 3万円 〜 10万円 義父母への香典です。実の親と同じ水準にするのが一般的です。

香典・返礼のなかで比べるときは、費用の順だけでなく、それぞれが想定している場面の違いを見てください。安いものが常に良いわけではなく、必要な内容が含まれているかどうかで判断が変わります。

供花・供物について誤解されやすいこと

供花・供物について、実際とは違う形で広まっている話がいくつかあります。判断を誤りやすいところを整理します。

「香典は多く包むほど良い」ではない

相場から大きく外れた額は、受け取る側に返礼の負担をかけます。故人との関係と自分の年齢に見合った額が適切です。

「香典返しは必ず品物で返す」ではない

寄付という形をとる場合や、当日返しで済ませる形もあります。地域と家の考え方によります。

「連名なら金額は人数分でよい」とはかぎらない

連名の場合も、ひとりあたりが相場に近い額になるようにするのが一般的です。極端に少額の連名は避けられています。

費用を抑える方法

供花・供物は1.5万円 〜 3万円と幅があります。上限と下限の差は15,000円。この差を埋める余地がどこにあるのかを、具体的に見ていきます。

相場から外れた額を包まない

多すぎる香典は相手に返礼の負担をかけます。関係と年齢に見合った額が適切です。

当日返しを活用する

後日の発送費用と手間を省けます。高額の香典をいただいた方にだけ、後日追加で返す形が一般的です。

カタログギフトを使う

品選びの手間が省け、幅広い相手に対応できます。

挨拶状をまとめて手配する

個別に作るより、葬儀社やギフト店でまとめて頼むほうが単価が下がります。

すべてを実行する必要はありません。事情に合うものから取り入れてください。削れないところを無理に削ると、あとで後悔することになります。

地域や条件で変わるところ

香典の相場は地域差があります。近畿では通夜と告別式の両方に参列しても香典は1回という地域が多く、関東では別に扱う地域もあります。香典返しの時期と割合も土地によって異なります。迷う場合は同じ地域の親族に確認してください。

このページに載せている1.5万円 〜 3万円という金額も、全国の平均的な水準を示したものです。お住まいの地域では上下することを前提に見てください。

火葬料と式場の使用料は市区町村で変わります。住んでいる地域の目安は、都道府県ページで確認できます。

金額が近い他分類の項目

供花・供物と費用の水準が近い項目を、ほかの分類から拾いました。全体のなかでの位置づけを掴む参考にしてください。

項目 分類 費用の目安
自筆証書遺言 終活 0円 〜 5万円
数珠 マナー 2,000円 〜 3万円
お彼岸 儀式・法要 0円 〜 3万円

迷ったときの相談先

供花・供物について判断に迷う場合、次の窓口で相談できます。多くは無料です。

相談先 相談できること
葬儀社 返礼品の手配、当日返しの相談
百貨店・ギフト専門店 香典返しの品選びと挨拶状の作成

ひとりで抱えず、早い段階で相談したほうが選べる選択肢は多くなります。期限のある手続きは特にそうです。

供花・供物でよく出る質問

供花・供物の費用はいくらくらいですか?

1.5万円 〜 3万円が目安です。この金額には花代、名札が含まれるのが一般的です。地域・時期・依頼先によって幅があります。

供花・供物はいつ行いますか?

通夜前までが目安です。葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

供花・供物で気をつけることは何ですか?

葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

香典・返礼のなかでは費用は高いほうですか?

香典・返礼に分類される10項目を費用の中央値で並べると、供花・供物は7番目です。もっとも安いのは会葬御礼(500円 〜 1,500円)、もっとも高いのは香典(配偶者の親)(3万円 〜 10万円)です。

供花・供物のまとめ

  • 費用の目安は1.5万円 〜 3万円
  • 時期は通夜前まで

最後にもう一度。葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

香典・返礼の関連項目

供花・供物について実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、供花・供物に関係するものを5件取り上げて、このページのデータで答えます。

供花・供物で気をつけることは何ですか?

葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

祭壇に供える花や果物。一基あたりの価格で、一対(二基)で贈ることもあります。地域や家によって作法が違う部分があります。判断に迷うときは、身近な年長者か、依頼する事業者に確認するのが確実です。

香典に新札を使ってはいけないのですか?

新札は「あらかじめ用意していた」と受け取られるため、避けるのが通例です。ただし、しわだらけの札や汚れた札も失礼にあたります。

新札しかない場合は、一度折り目をつけてから入れれば問題ありません。入れる向きは、袋の表に対して肖像が裏・下向きになるようにそろえるのが一般的です。葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

香典返しの相場はいくらですか?

いただいた額の3分の1から半分(半返し)が目安です。供花・供物の目安1.5万円〜3万円に対しては、おおよそ5,000円〜1.5万円の範囲になります。

当日に一律の品を渡す「当日返し」と、四十九日明けに金額に応じて贈る「後日返し」があります。当日返しをした場合でも、高額をいただいた方には後日あらためて贈るのが通例です。品物は消えものが好まれます。

香典袋の表書きは何と書けばいいですか?

宗教と時期で変わります。分からない場合は「御霊前」がもっとも広く使えますが、浄土真宗では用いません。

場面 表書き
仏式(四十九日まで) 御霊前・御香典
仏式(四十九日以降) 御仏前
浄土真宗 御仏前(時期を問わず)
神式 御玉串料・御榊料
キリスト教 御花料

名前は水引の下に薄墨で書きます。薄墨は「涙で墨が薄まった」という意味です。連名は3名までが目安で、それ以上は代表者名+「外一同」とし、全員の名前と金額を書いた紙を中に入れます。

香典はいつ、どう渡せばいいですか?

受付で記帳したあと、袱紗(ふくさ)から取り出して両手で渡します。「このたびはご愁傷さまでございます」と一言添えれば十分です。

通夜と告別式の両方に参列する場合、香典はどちらか一度だけ渡します。二度渡すと「不幸が重なる」とされるためです。参列できない場合は、現金書留で郵送するか、参列する人に託します。葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

金額の幅(下限と上限の開き)で見た供花・供物の位置

幅が大きいほど、選び方で総額が動くということです。金額の幅(下限と上限の開き)が分かっている10項目を小さい順に並べると、供花・供物(1.5万円)は下から4番目、全体の30%の位置にあります。中央値は2万円、いちばん小さいものが1,000円、いちばん大きいものが7万円です。

水準 金額の幅(下限と上限の開き) 該当
もっとも小さい 1,000円 会葬御礼
下から4分の1 7,000円
供花・供物 1.5万円 全体の30%の位置
中央値 2万円
上から4分の1 2.5万円
もっとも大きい 7万円 香典(配偶者の親)

中間の帯に入ります。この帯は標準的な帯です。選び方と人数の見込みで総額が動くため、内訳を項目で確認してください。

金額の幅(下限と上限の開き)がすぐ隣にあるのは香典(職場関係)(7,000円)と香典(兄弟姉妹)(2万円)です。迷ったときはこの2つと並べると差が見えます。

供花・供物を決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
注意点 葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。
同じ立場の親族と金額をそろえたか あとで金額の差が分かると気まずくなります。事前に相談しておくのが確実です。
表書きと墨の濃さ 四十九日までは「御霊前」、以降は「御仏前」が目安です。名前は薄墨で書きます。
総額でいくらか 供花・供物の目安は1.5万円〜3万円です。含まれるのは花代、名札です。別途かかるものがないかを確認してください。
時期 供花・供物の時期は通夜前までです。遠方の親族の移動と、式場・寺院の予定が制約になります。

供花・供物で気をつけたいところと、その避け方

注意点を読み飛ばす

葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

避け方:決める前に、この点だけは確認してください。あとから変更できないことがあります。

地域や家の慣習を確認しない

作法や金額の目安は、地域と家によって違います。一般論だけで決めると、親族から指摘を受けることがあります。

避け方:身近な年長者に一度確認してください。前例があれば、それに合わせるのがもっとも波風が立ちません。

通夜と告別式の両方で香典を渡す

二度渡すと「不幸が重なる」とされ、避けられます。受け取る側も返礼の手配で混乱します。

避け方:香典はどちらか一度だけです。両方に参列する場合は、通夜で渡すのが一般的です。

供花・供物のページで使っている用語

用語 意味
返礼品 香典をいただいた方へ渡す品。当日返しと後日返しがある。
通夜 葬儀の前夜に故人を見守る儀式。近年は1〜2時間で終える半通夜が一般的。
告別式 参列者が故人に別れを告げる儀式。通夜の翌日に行い、そのまま火葬へ移ることが多い。

香典・返礼の11項目を1枚の表で見る

供花・供物を含む香典・返礼の全11項目を、費用の目安・時期・含まれるもの・注意点で並べました。費用の目安の小さい順です。横並びにすると、供花・供物がどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

費用の目安 時期 含まれるもの 注意点
香典返し 費用なし 四十九日後(忌明け後) 品物代、挨拶状、送料 当日返し(会葬御礼と兼ねる)の場合、高額な香典には後
会葬御礼 500円〜1,500円 通夜・告別式の当日 会葬礼状、品物(お茶・ハンカチなど) 香典の有無にかかわらず渡します。人数が読みにくいため
香典(職場関係) 3,000円〜1万円 通夜または告別式 部署でまとめて出す場合は個別に包む必要はありません。
香典(友人・知人) 5,000円〜1万円 通夜または告別式 友人一同として連名にする場合、一人あたりの金額を揃え
香典(取引先) 5,000円〜3万円 通夜または告別式 社内に慶弔規程がある場合はそれに従います。連名にする
香典(祖父母) 1万円〜3万円 通夜または告別式 孫一同として連名でまとめる方法もあります。
香典(おじ・おば) 1万円〜3万円 通夜または告別式 親族間で金額の相談をしておくと、開きが出るのを防げま
供花・供物 1.5万円〜3万円 通夜前まで 花代、名札 葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部
香典(兄弟姉妹) 3万円〜5万円 通夜または告別式 兄弟間で金額を揃えておくと、後の気まずさを避けられま
香典(親) 3万円〜10万円 通夜または告別式 4・9のつく金額と、偶数枚の紙幣は避けるのが通例です
香典(配偶者の親) 3万円〜10万円 通夜または告別式 喪主側の家族として動く場合は香典を出さないこともあり

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。供花・供物の行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

数字で見た供花・供物の位置

費用の目安が分かっている57項目を並べて、供花・供物がどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。

見るもの 意味
供花・供物の費用の目安 2.3万円 比べる基準になる数字
全体の平均 51.0万円 極端な値に引っ張られる
全体の中央値 10万円 実感に近いのはこちら
下から4分の1 4万円 これ以下なら軽い部類
上から4分の1 50万円 これ以上なら重い部類
上位1割の入口 85万円 ここから先は例外的
散らばり(標準偏差) 154.1万円 平均からどれだけ離れるのが普通か

供花・供物は下から13番目(全体の21%)です。平均との差は48.7万円で、散らばり1つ分を下回っています(-0.32)。全体の真ん中あたりで、標準的な水準です。

平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均51.0万円に対して中央値10万円で、平均のほうが高く出ています。一部の大きな値に引っ張られているので、平均を目安にすると実際より高く見積もることになります。

供花・供物と水準が近い項目

分類をまたいで、費用の目安が供花・供物(1.5万円〜3万円)に近い項目を集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。

項目 分類 費用の目安 特徴
自筆証書遺言 終活 0円〜5万円 全文を自筆で書く遺言書。2020年から法務局での保管制度が始まり、
香典(祖父母) 香典・返礼 1万円〜3万円 祖父母への香典。親と同居していて経済的に独立していない場合は不要とされることもあります。
香典(おじ・おば) 香典・返礼 1万円〜3万円 おじ・おばへの香典。付き合いの深さで金額を調整します。
香典(取引先) 香典・返礼 5,000円〜3万円 仕事上の付き合いで包む香典です。会社として出すか個人で出すかで金額が変わります。
数珠 マナー 2,000円〜3万円 参列時に手に持つ仏具です。宗派ごとの本式と、どの宗派でも使える略式があります。
お彼岸 儀式・法要 0円〜3万円 春と秋の年2回、墓参りをして先祖を供養する期間です。読経を頼まない形も一般的です。

同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。自筆証書遺言と供花・供物は数字の上では近くても、終活と香典・返礼では前提が違います。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。

供花・供物より軽いもの・重いもの

供花・供物を真ん中に置いて、費用の目安が前後にある項目を並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。

供花・供物より軽い5項目

項目 分類 費用の目安 供花・供物との差
香典(おじ・おば) 香典・返礼 1万円〜3万円 −2,500円
香典(祖父母) 香典・返礼 1万円〜3万円 −2,500円
香典(取引先) 香典・返礼 5,000円〜3万円 −5,000円
数珠 マナー 2,000円〜3万円 −6,500円
お彼岸 儀式・法要 0円〜3万円 −7,500円

供花・供物より重い5項目

項目 分類 費用の目安 供花・供物との差
自筆証書遺言 終活 0円〜5万円 +2,500円
初七日法要 儀式・法要 3万円〜5万円 +1.8万円
香典(兄弟姉妹) 香典・返礼 3万円〜5万円 +1.8万円
ペット葬 葬儀の形式 1.5万円〜8万円 +2.5万円
準確定申告 手続き 0円〜10万円 +2.8万円

ひとつ隣に動かすと、費用の目安は下側で−2,500円、上側で+2,500円動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。

分類ごとの水準と、香典・返礼の位置

このサイトで扱っている7分類を、費用の目安の中央値で並べました。供花・供物が属する香典・返礼は7番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。

分類 項目数 いちばん低い 中央 いちばん高い
葬儀の形式 10 4.8万円 85万円 1150万円
お墓・納骨 9 10.5万円 55万円 250万円
終活 7 1,500円 27.5万円 65万円
手続き 12 5万円 12.5万円 50万円
儀式・法要 12 5,000円 8万円 10万円
マナー 10 2,750円 5万円 55万円
香典・返礼 11 1,000円 2万円 6.5万円

分類ごとに水準が違うのは、形式・儀式・お墓・香典・手続きでは、そもそも費用の性質が違うためです。一度きりのものと、毎年かかるものが混ざっています。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。

供花・供物のデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

費用の目安:1.5万円〜3万円

下限と上限で2.0倍の開きがあります。この幅は、選ぶ内容と人数で動く部分です。表示されている金額に含まれないものがないかを、必ず書面で確認してください。

時期:通夜前まで

通夜前までです。日程は、親族が集まれるか・施設や寺院の予定・手配にかかる日数の3つで決まります。

含まれるもの:花代、名札

ここに書かれていないものは別料金です。見積書では「プラン料金」と「別途必要なもの」が分かれているので、総額を一枚にまとめてもらってください。

向いている場合:—

特定の条件を前提としない項目です。

注意点:葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

ここを読み飛ばすと、あとから変更できない場面が出ます。決める前に確認してください。

香典・返礼のほかの項目を短く見る

供花・供物と同じ香典・返礼にある項目を、費用の目安の順にひとつずつ。供花・供物が合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

香典返し(—)

いただいた香典へのお返し。いただいた額の3分の1〜2分の1を返すのが目安です。

供花・供物との差:費用の目安で−2.3万円。当日返し(会葬御礼と兼ねる)の場合、高額な香典には後日あらためて差額分を返します。

会葬御礼(500円〜1,500円)

参列いただいた方全員へ、その場でお渡しする品です。香典返しとは別のものです。

供花・供物との差:費用の目安で−2.1万円。香典の有無にかかわらず渡します。人数が読みにくいため、当日追加の可否を確認してください。

香典(職場関係)(3,000円〜1万円)

上司・同僚・部下やその家族への香典。社内で慣例が決まっている場合はそれに従います。

供花・供物との差:費用の目安で−1.6万円。部署でまとめて出す場合は個別に包む必要はありません。総務に確認してください。

香典(友人・知人)(5,000円〜1万円)

友人・知人への香典。親しさに応じて5千円〜1万円が目安です。

供花・供物との差:費用の目安で−1.5万円。友人一同として連名にする場合、一人あたりの金額を揃えます。

香典(取引先)(5,000円〜3万円)

仕事上の付き合いで包む香典です。会社として出すか個人で出すかで金額が変わります。

供花・供物との差:費用の目安で−5,000円。社内に慶弔規程がある場合はそれに従います。連名にするときは代表者名と一覧を添えます。

香典(祖父母)(1万円〜3万円)

祖父母への香典。親と同居していて経済的に独立していない場合は不要とされることもあります。

供花・供物との差:費用の目安で−2,500円。孫一同として連名でまとめる方法もあります。

香典(おじ・おば)(1万円〜3万円)

おじ・おばへの香典。付き合いの深さで金額を調整します。

供花・供物との差:費用の目安で−2,500円。親族間で金額の相談をしておくと、開きが出るのを防げます。

香典(兄弟姉妹)(3万円〜5万円)

兄弟姉妹への香典。夫婦で参列する場合も一つの香典にまとめます。

供花・供物との差:費用の目安で+1.8万円。兄弟間で金額を揃えておくと、後の気まずさを避けられます。

香典(親)(3万円〜10万円)

実父母・義父母への香典。血縁が近いほど金額が高くなります。

供花・供物との差:費用の目安で+4.3万円。4・9のつく金額と、偶数枚の紙幣は避けるのが通例です。

香典(配偶者の親)(3万円〜10万円)

義父母への香典です。実の親と同じ水準にするのが一般的です。

供花・供物との差:費用の目安で+4.3万円。喪主側の家族として動く場合は香典を出さないこともあります。立場を先に確認してください。

供花・供物の数字の出どころと、確かめ方

このページに出している数字は、71項目を7分類に整理したデータベースから引いています。供花・供物だけを個別に調べて書いたものではなく、全71項目を同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
供花・供物の費用の目安 公表値や一般に知られている水準の目安 複数の事業者から同じ条件で見積もりを取ると実額が分かります
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他の項目 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各項目の個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 給付や手続きの要件は、市区町村および所管の公的機関の公表内容が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

供花・供物にするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

総額でいくらになるか出せているか

目安は1.5万円〜3万円ですが、表示に含まれないものがあります。含まれるのは花代、名札までです。見積書は「プラン料金」と「別途必要なもの」が分かれています。

「いいえ」なら:「これ以外にかかるものはありますか」と口頭で確認し、総額を一枚の書面にまとめてもらってください。出せない相手なら、そこで決めないほうが確実です。

地域と家の慣習を確認したか

作法も金額の目安も、地域と家によって違います。一般論だけで決めると、あとから親族に指摘を受けることがあります。

「いいえ」なら:身近な年長者か、依頼する事業者に一度確認してください。前例があるなら、それに合わせるのがもっとも波風が立ちません。

注意点に当てはまらないか

葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

「いいえ」なら:当てはまる場合は、決める前に関係先へ相談してください。進めてしまうとあとから変更できないことがあります。

供花・供物について、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを5件足しました。

供花・供物にはいくらかかりますか?

供花・供物の目安は1.5万円〜3万円です。含まれるのは花代、名札です。

同じ「香典・返礼」に分類している10項目のなかでは、金額の水準で7番目にあたります。下限と上限で2.0倍の開きがあります。金額は続柄と年齢、会食に出るかどうかで決まります。同じ立場の親族と事前にそろえておくと、あとで気まずくなりません。

供花・供物はいつのことですか?

供花・供物の時期は通夜前までです。祭壇に供える花や果物。一基あたりの価格で、一対(二基)で贈ることもあります。

通夜と告別式の両方に参列する場合でも、香典を渡すのは一度だけです。二度渡すと「不幸が重なる」とされます。参列できないときは現金書留で郵送するか、参列する人に託します。

供花・供物と香典(親)はどう違いますか?

同じ「香典・返礼」に分類される2つを並べます。

供花・供物 香典(親)
費用の目安 1.5万円〜3万円 3万円〜10万円
時期 通夜前まで 通夜または告別式
内容 花代、名札
注意点 葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。 4・9のつく金額と、偶数枚の紙幣は避けるのが通例です。

祭壇に供える花や果物。一基あたりの価格で、一対(二基)で贈ることもあります。いっぽう香典(親)は、実父母・義父母への香典。血縁が近いほど金額が高くなります。

供花・供物はいくら包めばいいですか?

供花・供物の目安は1.5万円〜3万円です。祭壇に供える花や果物。一基あたりの価格で、一対(二基)で贈ることもあります。

年齢が上がるほど多くする、会食に出るなら上乗せする、というのが一般的な考え方です。同じ立場の親族がいる場合は、事前に金額をそろえておくと、あとで気まずくなりません。葬儀社によって取り扱いが決まっていることが多く、外部からの持ち込みは断られる場合があります。

香典を辞退された場合はどうすればいいですか?

辞退の意向が示されている場合は、持参しないのが礼儀です。無理に渡すと、返礼の手配という負担をかけることになります。

どうしても気持ちを表したい場合は、供花や供物を送る方法があります。ただしこれも辞退されていることがあるため、事前に確認してください。後日、お参りに伺う際に手を合わせるだけでも失礼にはあたりません。

供花・供物まわりの言葉を、もう少し細かく

本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。

通夜

葬儀の前夜に故人を見守る儀式。近年は1〜2時間で終える半通夜が一般的。

葬儀に関わる言葉は、地域と宗派で使い方が違うことがあります。迷ったら依頼する事業者か、身近な年長者に確認してください。

告別式

参列者が故人に別れを告げる儀式。通夜の翌日に行い、そのまま火葬へ移ることが多い。

葬儀に関わる言葉は、地域と宗派で使い方が違うことがあります。迷ったら依頼する事業者か、身近な年長者に確認してください。

返礼品

香典をいただいた方へ渡す品。当日返しと後日返しがある。

葬儀に関わる言葉は、地域と宗派で使い方が違うことがあります。迷ったら依頼する事業者か、身近な年長者に確認してください。

※ 掲載している費用は一般的な目安であり、地域・宗派・依頼先・時期によって大きく変動します。実際の金額は必ず複数の事業者から見積もりを取得してご確認ください。制度・手続きの要件は改正されることがあるため、最新の情報は自治体および所管の公的機関の公表内容をご確認ください。